P R O C E S S admiの製品ができるまで
木版彫りやプリントの職人さんだけでなく、材料の調達、染料の調合、布の水洗い、検品、縫製、糸切り、パッキングなど、たくさんの人の仕事によってできあがる布です。インドのブロックプリントの歴史はとても古く、素晴らしい技術ですが、その技を守る工房や職人さんが少なくなってしまっています。
admiがお願いしているインドの会社の社長さんは、職人さん達が良い環境で働けるように心を配り、ブロックプリントの技と伝統を絶やすまいと、志高く工房を維持されています。
admiのテキスタイルづくりを担っている会社オーナーであるバハラットさんにブロックプリントやadmiについてうかがいました。
ブロックプリントと共にある人生をとても美しいと感じています。
なぜなら多くの人々や家族(スタッフ)と会えるからです。
ブロックプリントにおいて最も困難な点は、若い人々に次の担い手となってもらう事です。
いま若い世代は手仕事ではない他の仕事を好みます。
この仕事をしているとき、私は私の魂が幸せだと感じます。
ブロックプリントをしている時、私は自然ととても近いところにいるんです。
インドのブロックプリントの柄からは、文化と伝統を見ることができます。
そういう意味でどれも全てが違っています。
私たちはadmiの柄が好きです。
千春さんは私の最高のクライアントの1人です。
彼女は常に手作業によるブロックプリントで生じる問題を理解してくれています。
そして彼女の私たちへのサポートは多大です。
彼女はとてもクールな性格です。
私はいつもスタッフに、admiの仕事は年老いてもできる仕事だと話しています。
ストレスなく楽しむだけです。admiの仕事は心地よいものです。
from バハラット
P R O F I L E プロフィール
堀 千春 Chiharu Hori
2007年多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイル専攻 卒業。
2007年にインド行きツアーに参加して初めての渡印。
ブロックプリントに出会い、たくさんの手間と時間をかけて出来上がる布に衝撃を受け、居候先の工房の端っこでペタペタとプリントさせてもらう。素敵なホストファミリーに「また来るね」と約束して帰国。2008年にadmi をはじめる。居候しているお家の部屋のベッドの上でブランド名とロゴマークを決めた。
シンボルマークは漢字の「人」から作りました。国と国、人と人、手と手。つながりをイメージした形でもあります。お借りしている部屋のベッドの上でスケッチブックにたくさん描いて、1番いい形を選んだ時のことをよく覚えています。
2024年、手描きの風合いを残しつつ視認性が高いロゴタイプにリニューアルしました。
Logotype Design:みずうみデザイン室
M E S S A G E メッセージ
手で彫った木版を、手で押してプリントする。
インドの木版プリントを初めてみたとき
「よくこんなことができるな」と最初は、
ほんとに衝撃でした。
職人さんたちはすごく上手で、
上下左右ずれないよう、きれいに仕上げてくれるけれど、
それでもゆらぎというか、多少のずれは、やっぱりあって。
また私が描いた柄が、木版を彫る職人さんによって、
少し違うふうにアレンジされていることも。
何かと思い通りにはいかないけれど、
ただプリントされて返ってくると、
不思議と何倍も魅力的になっているんです。
それは、どこかインドらしさともつながっていて、
きっちり仕上げることがよい、と当たり前に思ってきたなかで、
よくない、と思っていたことが今は、むしろ美しく感じられる。
日本の感覚でこうあるべき、と思っていたことがだんだんほぐれて、
ゆったりとおおらかな感じが心地よかったんです。
これでいいんだって。
ずれがあっても、
にじみがあってもゆらぎがあっても、
それこそが、うれしい。
インドの職人さんたちと手と手をとりあって、
生まれたのがadmiです。
admi 堀 千春